2014年1月6日月曜日

藁の刈り取り時期


 稲の刈り取り時期の早晩は藁の品質と密接な関係がある。早きに過れば、藁の組織が充実していないし、晩きに過れば、硬化して質が、甚だ脆くなり折れやすくて節離れすることが多く、又そのつやを損ずる。
 しかし、相当早く刈り取れば、藁は緑色を帯びたままで乾燥し、所謂、青干しになって、細工に最も歓迎される。
 刈取りは早くても晩過ぎてはならぬ。
 稲の熟度に四期ある。
①乳熟期は、稲の成熟の初期で、刈り取られぬ。
②黄熟期になれば、茎葉等は大部分緑素を失い、黄色に変わり、わずかに茎の上部の二三葉節だけになお緑素が残っている。この期に刈り取れば、良期の藁が得られる。
 細工用としての簡便な見分け方は、稲の穂の付いた部分の下部一寸が、黄変した場合が最も適している。
③完熟期においては、茎葉全部が、黄色に変ずる。
④枯熟期に至れば、色あせ、且つ脆くて折れやすくなる。しかして、使用に最も不便である。
 要するに細工用には黄熟期に刈り取るのが最もよい。

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